長い歳月によって培われた独自の文化

海に向かってのびる鳥居が美しい

「土佐の宮島」鳴無(おとなし)神社

鳴無神社の社殿は1500 年余り昔に創建されたと伝えられています。

現在の社殿は約330 年前に土佐2 代目藩主が建立奉納されたもので解体修理を経て、昭和62 年に本殿の極彩色復元工事を施し荘厳美麗な社殿が再殿されており、その美しさは惚れ惚れするほどです。

道路がなかった時代に船を利用して参拝をしていたことから鳥居は海に向かってのびています。

長い年月を経た現在でも、この鳥居は残っていて浦ノ内の景色に馴染み、溶け込んでいます。


神様の結婚式「ちりへっぽ」

近年、鳴無神社は “縁むすびの神様” として有名なスポットになりつつあります。

それはこの神社で行われる神様の結婚式「ちりへっぽ」が関係しています。

「ちりへっぽ」は毎年旧暦の8月24日、25日に執り行われる秋祭りの儀式のひとつ。

行事(ギョウジ=幼い男の子)と、斎女(イタジョ=幼い女の子)が三三九度をすることから縁むすびの神様として知られるようになったそうです。



お舟遊び

鳴無神社の夏の大祭『志那弥(しなね)大祭』今から1240年余り前より神事として始まった、このお祭りは「お舟遊び」と呼ばれ、大漁旗をなびかせた漁船3隻が海上パレードを行います。
前夜祭は8月24日、本殿祭・お舟遊びは8月25日に開催されます。


海に流すおみくじ

おみくじを引くと、普通の神社は木に結びますが、鳴無神社では海の鳥居から浦ノ内湾に流すのが定番です。(水に溶ける素材を使用しています)

※鳴無神社は主に土・日・祝日におみくじやお守りの購入ができます。

 

問合せ:0889-49-0674

アクセス:JR多ノ郷駅から車で20分

高知自動車道「土佐インター」から国道56号線を西へ「鷹ノ巣」より県道47号線「戸波浦トンネル」から車で約10分


巡航船

空海は当時寺へ向かう橋や道が整備されておらず、参拝者のため渡し船を出すように命じたといわれます。これが巡航船やかつてあった「龍の渡し」の起源という云われがあります。

大正3年から運行。現在は、小学生やお遍路さん、一般の方を乗せて浦ノ内の湾内を走行しています。
(日・祝・年末年始は運休)

問合せ:0889-42-5691(須崎市役所 企画政策課)

※巡航船に関する情報はこちら


粟島神社

昔から縁むすびの神様として知られています。

また婦人病に効果がある、と云われるほか、縁切りの神とも呼ばれています。

久万俊宗の墓

粟島神社の横に久万俊宗の墓(長曾我部の時代、現在の高知市久万に城を築いていたが晩年は浦ノ内灰方に移住)があり、久万家代々の墓が祀られています。

鳴瀧八幡宮

浦ノ内地区の総鎮守神である八幡宮さま。

百二十余りの石段を登った高台にあり、幣・拜殿ともに簡素な造りですが、本殿の彫刻は見事です。

花山神社

境内にいらずと呼ばれている所があり、自生のタチバナ(須崎市の保護文化財指定)や杉、松、椿の樹等が茂っています。

花山天皇の御陵といわれています。

熊野神社

スサノオノミコトを祀るとされています。

社殿の全面に一位樫が立っており根元の周囲5.3m、威状高に根をはった巨木で、この幹の中に山伏姿のひとが入っているのが霊能者には見えるそうです。

大浦太子堂

木造釈迦如来(鎌倉時代の作品)聖徳太子を祀っています。

11 月には境内の土俵で伝統のこども相撲が行われています。